前回は小論文の過去問指導において、解答用紙の形式と時間についてのお話をしました。今回は、経験の少ない生徒たちの文章がすぐに小論文「らしさ」を帯びるようになる書き方を6つ選んでお伝えします。
- 訓読みを書きたくなったら……
- 読点の打ち方の簡便な基準
- できれば避けたい接続語
- 文の書き出しのテクニック
- 人称代名詞のテクニック
- 受け身の文のテクニック
① 訓読みを書きたくなったら同じ意味の二字熟語に変換する
いわゆるサ変動詞が上手に使えるようになると、堅い上手な文章にできるんです。実際に例を見てみましょう。
- ~について考えるべきである⇒検討すべきである
- ~を広めなければならない⇒展開する必要がある/普及させることが第一選択肢となる
- ~を行う⇒推進する
- ~という時代が来る⇒到来する
「熟語+するの形で表せないか?」と考えるよう指導すると生徒もわかりやすいのではないでしょうか。
② 点の打ち方
「述部が出てきたら打つ」と指導します。大抵の生徒は、章を読んだり書いたりするときに文節や品詞を意識していません。私たちは思いますよね。古文では自立語付属語、品詞を意識するのに、現代文では意識しないよな……って。読点の打ち方はまさにそれです。
③ 接続語の使い方
メイジャーステップでは、接続語を「使い過ぎない」「真に必要なものだけ用いるように」と指導しています。