メイジャーステップ根岸です。志望理由書の指導法を1回スキップしてでもお伝えしておいたほうがいいと思ったので、号外的な扱いで本記事をお届けします。
7月に発売された『話し方のコツがよくわかる 看護医療系面接 頻出質問・解答パターン25』を著者の菊池秀策先生からご恵贈賜りました。
菊池先生初の単著『学校推薦型選抜・総合型選抜 だれでも上手に書ける 小論文合格ノート』も学校推薦型選抜、一般選抜の準備に役立ちます(ボリュームありますので早めに始めてください)。
根岸の『小論文はじめの一歩』よりも売れてるらしく、若干悔しいです……
今回の「小論文・現代文の指導スキルを学ぶ会(β版)」は菊池先生の新刊レビューです。
まず結論から申し上げます。
即効性と丁寧な準備、どちらもねらえる良書です。差し迫る総合型選抜の試験にギリギリ間に合わせられそうです。学校推薦型選抜ならすみずみまで読んでしっかり対策できる。知り合いだからほめてるんじゃないです。お世辞抜き。
どういうことか。ご説明しましょう。ポイントは3点。
- 最低限必要なことがすべて盛り込まれており、この一冊でどうにかなる
- 志望理由書の要素・構成が明示されている
- 具体例が豊富で、真似することで想定問答ができる
1.最低限必要なことがすべて盛り込まれており、この一冊でどうにかなる
総合型選抜はいよいよ試験が始まります。学校推薦型選抜も出願の迫る時期です。限られた時間の中で準備が求められるのに、生徒はのんきなまま、先生ばかり焦ってがんばっている……みたいな状況もあるかもしれません。そんな生徒にはこの本を渡して読むよう指示しておけば、とりあえずどうにかなります。
特に総合型選抜の面接試験は、第1章と第3章を頭に叩き込み、面接練習で本を見ながらでもいいから想定問答をやれば、それなりの準備ができそうです。ギリ間に合います。
学校推薦型選抜受験生なら、第3章の前提知識にとどまらずさらに知識を拡充しましょう。面接はもちろん小論文対策としても重宝する知識です。
2.志望理由書の要素・構成が明示されている
先日のニュースレターで志望理由書の書き方(前編)をお届けしました。「過去」「現在」「未来」の三軸と「扇の要」である「資質・適性のアピール」という根岸の観点と、菊池先生のお考えには重なるところが多く、「小論文・現代文の指導スキルを学ぶ会(β版)」会員とは相性がよい本ではないかと思います。
この本と来週、再来週配信のニュースレター前後編、添削例を合わせれば、質の高い志望理由書が書けますね。出願前ギリギリの指導・調整に活かしていただけるとうれしいです。
3.具体例が豊富で、真似することで想定問答ができる
この本の最大の特長は第3章・第4章の具体的な受け答えの例です。これまでも想定問答を載せる本はありましたが、類書と違うのは「ダメ回答」の豊富さ。生徒がやりがちな失敗をうまく掬い上げて、改善ポイントを示します。
生徒に役立つのはもちろんですが、先生が生徒の「ダメ回答」に気づいて指導しやすくなるというメリットもあります。
+αで指示したいこと
というわけで、看護医療系志望の生徒に本気でおススメします。さらに補うならば、面接対策以外の部分の増強を目的にした教材でしょう。
医療・看護系小論文知識対策なら、おなじみ『ネタ本』の看護・医療系。志望分野、関心分野に絞って知識の増強を図ります。テーマの説明や関連キーワードを簡潔に要約したノートを作ったり、某SNSでf/f=0/0のアカウントを作って1テーマにつき140字以内で要約したりする(実際にアカウントは作らせませんが根岸はそう指導します。140字は絶妙な字数です)。
小論文対策なら新セミ伊藤先生の『ひとつひとつわかりやすく。』でしょうか。一般的な入門書ではありますが、伊藤先生が新宿セミナーでの指導経験が豊富ということもあり、看護系志望の生徒さんにはおススメします。
根岸の『はじめの一歩』はじっくり取り組んで力をつけるタイプの本です。今から使うなら一般選抜対策です。とくに第4章問題解決スキルの手厚さが類書にない点です。志望校の傾向にあわせて上手に活用してください。
以上です。さっそく使ってください。急がないと準備の時期を逸します。
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